【(株)やがため】矢堅目で釜を炊きつづける。夫婦が塩の未来を明るく切り開く

【会社名】株式会社やがため

【住所】〒857-4401 長崎県南松浦郡新上五島町網上郷688-7

【主な事業内容】塩の製造業

【HP】こちら

【取材】川口秀太(代表取締役)、川口踊(取締役)



いつの間にか塩の虜に

――どんな事業をやっていますか。

代表:五島近海の海水をつかった塩の製造です。祖父が1代目で、私たちが3代目になります。自分が22歳のときに島に戻ってきて、最初は手伝いだけだったつもりが、だんだん作るのが楽しくなってきて。23歳のときに、本格的に教わるようになりました。最初は、海水をよく沸騰させてしまい怒られて、めっちゃ喧嘩していましたね

奥さま:私は結婚して、この仕事に入るようになってから、塩の虜になりましたね。


祖父から受け継いだ釜炊きの塩づくり

――塩づくりのこだわりは何ですか。

代表:釜と薪をつかった、釜炊きの製法です。塩の製法は塩田など、いろいろありますが、遠赤外線効果で焚く方がごはんも美味しいように塩も美味しいんです。釜炊きは、4トンの海水で40kgの塩しかとれないので、年中火を絶やさずに、作り続けています

また、安全・安心と自信を持って言えるように、海水を取水するときにフィルターを通して、海水中のゴミを極力除去しています。


塩は千差万別。お客さまが求める塩をつくりたい

――どういうふうに味わってもらいたいですか。

代表:一番は、おにぎりが美味しいですね。

奥さま:塩は千差万別なんです。最初に結晶化するものと、最後に結晶化するものとでは、塩分濃度も味もぜんぜん違います。うちにも様々な商品があって、どの塩が一番とかはないです。使い方によってすべてが一番になれると思っています。また、料理屋さんには、どんな塩がいいかをヒアリングした上で料理に合った塩を作るようにしています。


―みんなに知ってほしいことはありますか。

代表:もっと島を知ってもらいたい。五島ってまだまだ知られていない。一方、自分たちはずっとこの島にいるから、良さが分からない。だから知ってほしいし、教えてほしいです。


日本の塩で、でっかく世界に!

――社団に期待することがあれば教えてください。

代表:でっかく行きたい。世界に行きたい。日本の塩も岩塩など外国の塩に負けないということを証明したいと思っています。

奥さま:千野理事長にお会いして、一瞬で世界が広がりました。橋をかけてくれる存在。塩って引き立て役という存在が強いですが、ひきたて役も主役になるんだと気づかせてもらいました。千野理事長とともに、これから攻めていきたいです。

一般社団法人 離島振興地方創生協会

日本列島を本州から離島までをくまなく見渡して、 みんなの力で、安全安心で、おいしくて、 新しくて、健康的な「食」を生み出す環境を創っていく。 「離島振興」と「地方創生」をめざし、日本を豊かな「食列島」にする。 私たちは、JAPAN FOOD ISLANDSです。

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