【農事組合法人 壱岐ゆず生産組合】減農薬・質の高い国産原材料にこだわる、壱岐のゆず

【会社名】農事組合法人 壱岐ゆず生産組合

【住所】〒811-5731 長崎県壱岐市芦辺町国分当田触849-6

【主な事業内容】ゆずの製造・加工

【HP】こちら

【取材】長嶋邦昭(組合長)



壱岐農家伝統のゆべしを原点に、ゆずの6次産業化を実践

――どんな事業をやっていますか。

2018年に35周年を迎えました。ゆずの生産から、加工、出荷まで6次産業化を行っていますゆずとこしょうは自前で生産しています。年間平均15~20tのゆずを収穫し、伝統的に壱岐の農家で食べられていた佃煮「ゆべし」、ゆず果汁にはちみつと砂糖を加えた飲料「ゆずの香」、ゆずこしょうや化粧品など、ゆずを原材料にした製品を扱っています

――きっかけは何ですか。

一番最初は、「ゆべし」でした。かつて、壱岐では温州みかんの畑が約700haありましたが、1970年前後に価格が暴落し、国の生産縮小により立ち行かなくなる農家がたくさんありました。そこで、昔から壱岐の農家で保存食であったゆずの佃煮「ゆべし」をやろうということになり、ゆずの生産拡大に取り組みました。

伝統的なゆべしに、砂糖やみりん等を加えて、現代風にアレンジして開発した

――きっかけは何ですか。

一番最初は、「ゆべし」でした。かつて、壱岐では温州みかんの畑が約700haありましたが、1970年前後に価格が暴落し、国の生産縮小により立ち行かなくなる農家がたくさんありました。そこで、昔から壱岐の農家で保存食であったゆずの佃煮「ゆべし」をやろうということになり、ゆずの生産拡大に取り組みました。

のです。


見た目も、味も、健康も全て良くなるように、減農薬・国産原料材にこだわる

――生産にあたり、素材や製法・工法へのこだわりがあれば教えてください。

壱岐のゆず生産量は、県内NO1です。私たちは、減農薬、国産原料材に徹底的にこだわっています。ゆずが傷つくのも、農薬を使っていないから。それらを取り除き、厳選します。

砂糖は、北海道すずらんのてんさい糖、はちみつは百花蜜、醤油は国産のものを使っています。ゆべしには奄美大島の黒砂糖を使い、昆布も国産です。

とにかく安全安心を考え、見た目も、味も、健康も全て良くなるように作っています


――イチ押しの食べ方を教えてください。

「ゆべし」を、たきたてご飯に乗せれば、ご飯が止まらなくなります。民宿では、おかわりが増えてご飯が足りなくなる!、という嬉しい悲鳴も聞きます (笑) 。

ゆず飲料「ゆずの香」は、ゆずの香りがすごくよく、飲むと身体がポカポカしてきておいしいんです。焼酎に入れて飲むのもお勧めです。「ゆずポン酢」は、ドレッシング代わりに。あるバイヤーさんから、全国の商品を飲み比べて一番おいしかったということで、発注いただいたこともある逸品です。


離島から本土への輸送コストが課題

――もっとみなさんに知ってほしいことはありますか?

離島では、例えば700円の商品を輸送するのに、800円のコストがかかります。送料を合わせると、本土の業者と対抗するのが難しい状況です。農協を通すと出せますが、安くなってしまう。これまで農家が儲けることを意識的にしてこなかったことも、規模を拡大できなかった原因だと思っています。

社団には、具体的にどのくらい直販につなげる機会をいただけるか。期待しています。


――創業から関わる皆さまは、70~80代になる方もいらっしゃいました。1人ひとりが役割を持ち、自信を持って、笑顔で商品を説明してくださる姿が、非常に印象的でした。離島における様々な課題、次世代の担い手の問題などをお話しいただき、改めて社団法人が担う使命を感じました

一般社団法人 離島振興地方創生協会

日本列島を本州から離島までをくまなく見渡して、 みんなの力で、安全安心で、おいしくて、 新しくて、健康的な「食」を生み出す環境を創っていく。 「離島振興」と「地方創生」をめざし、日本を豊かな「食列島」にする。 私たちは、JAPAN FOOD ISLANDSです。

0コメント

  • 1000 / 1000